バイクのプラグとはどういう部品か
バイクに乗るときにはまず最初にエンジンを起動します。
古いバイクならばキーを差し込んで起動側にひねるという方法がとられますが、現在流通しているバイクのほとんどはキーを入れたのち右手側にあるスタータースイッチを押すことでエンジンが起動される仕組みをしていることと思います。
スタータースイッチを押したときに何が起るかというと、まずバッテリーにつながれたマグネットスイッチが入りそれがスターターであるモータ部に電力を流します。
このスターターの回転が起るとエンジン内部の回転が始まり、エンジン内部にあるプラグに接触することで発火しガソリンの燃焼によるエンジン起動が開始します。
参考>>http://www2.yamaha-motor.jp/bike-word/word.asp?id=157
バイクの構造の一つに「電装部」という言葉がありますが、これはバッテリーにあらかじめ蓄えられている電力や走行中に自家発電をする電気によって内部の装置を動かすための仕組みのことです。
スタータースイッチを入れてもうまくエンジンがかからないときには、エンジン脇についている「キックスターター」を強く蹴り込んでエンジンを起動しますが、これはその電装部に何らかの不具合が起こっており電力がスターター部に供給されないためにエンジンの最初の回転が起こらないことを人力で補うためです。
エンジン内に最初の回転が起るとそこで発火プラグと衝突が起こり、火花が散って内部のガソリンに着火しそれがエネルギー源となってエンジンが回転します。
もし回転が始まってもうまくエンジンがかからないという場合には、発火プラグに何らかの問題が起こっていると考えられます。
プラグの摩耗と交換時期
発火プラグは別名「スパークプラグ」とも言われ、エンジンの上部について内部ピストンの往復とともに衝突をしながら火花を散らします。
プラグには様々な種類がありどのようなバイクに付けられているかによって使用されるタイプが異なるのですが、基本的な構造はだいたい同じで、燃焼を促す突き出し部に湾曲した棒状のものがついています。
しかしプラグは消耗品であり長く使用していると次第に先端部が摩耗して発火しづらくなってきます。
ですのでバイクのプラグから花火が出なくなったときにまず考えるべきなのが、発火プラグの寿命です。
プラグの交換時期は製品にもよりますが、交換時期前であってもカーボンの付着や先端部の割れにより不具合が起こってしまうこともあります。
最近うまく起動しなくなってきたなと思ったらプラグの交換時期を確認するとともに、早めに電装部の検査を受けてみてください。