スプロケットの交換方法

スプロケット

スプロケットの予備知識

バイク部品における「スプロケット」とは、エンジン部分からリアタイヤまで動力を伝える歯車のことです。
一部の特殊なバイク(ハーレー・ダビッドソンなど)ではスプロケットやチェーンを使用しないベルト構造をしていたりしますが、基本的にはミッションバイクのほぼすべてスプロケットを使用する構造をとっています。

パーツ形状としては円盤状のディスクとなっており、エンジン側についている小さいものを「ドライブスプロケット」、リアタイヤに設置されている大きなものを「ドリブンスプロケット」と言います。

あまり気にされない部分ではありますが、実はこのスプロケットは走行により摩耗が進んでおり、古いバイクになると先端部分がかなり丸くなってしまっています。

特に注意が必要なのがエンジン側(前側)についているドライブスプロケットの方で、小さな歯車の歯の部分に力が加わり続けることにより片側のみが摩耗された傾いた形になっていきます。

スプロケットが摩耗してくるとチェーンが引っかかる場所が不安定になっていくことから、走行中にエンジンブレキーなどで減速をするとバキバキと大きな金属音がするようになってしまいます。
悪くなるとチェーンが外れてしまいますので、定期的に点検をするとともに走行中にチェーン部分から嫌な音がするようになったら早めに交換をしてください。

スプロケットの交換はそれほど難しい作業ではないのですが、チェーンを外す必要があることと、鋭い歯車の歯がついていることから安全面に十分に注意をしていく必要があります。

摩耗時だけでなくセッティング目的でスプロケットを交換する人もいます。
スプロケットはチェーンに動力を伝える重要な部分であることから、ドライブスプロケットとドリブンスプロケットのバランスを純正品から変更することで、より加速時や高速走行時に違いを感じることができるようになります。

例えば加速性能を高めるためにはドライブスプロケットの歯数を増やし、反対にドリブンスプロケットの歯数を減らします。
逆にドリブンスプロケットの歯数を減らしてドリブンスプロケットの歯数を増やすと高速性能が高くなるので、どういった走り方をするかにより使い分けをするとよいでしょう。

スプロケットの交換方法

スプロケットの交換を修理工場に依頼した場合、本体価格が3000円程度に加え、工賃として2000円程度が請求されます。

自分で交換作業をする時にはまずフロントスプロケットに付属しているカバーをねじをつかってはずし、中央のボルトをレンチで外します。
後輪も同様に中央のボルトを完全に外すとスプロケットも取り外し可能となりますので、チェーンの回転に気をつけながら交換をしていってください。