自家塗装はかなり苦労します
カスタムバイクの醍醐味は、自分好みのルックスにすることです。
そのためには不可欠なのが外観に大きな影響をもたらすボディとフレーム部分の塗装です。
バイクフレームはバイク本体に使用されている部品をひとまとめにしてくれる「骨格」にあたるもので、エンジンやライトなど全ての装備を外すと乗馬の鞍のような形の枠が出てきます。
フレームは事故や衝突があると歪んでしまうこともあるので、その場合には交換をしなければいけなくなります。
またサビなどによって部分的な破損が起るとバイク本体の強度が極端に弱くなってしまうので、ちょっとの衝撃でバイク全体が大破してしまうようなこともあります。
相当古いクラシックバイクを購入したときなどは、かなりの手間になりますがまずはフレーム部分の塗装をし直すことをおすすめします。
バイクフレームは取り出すまでがまず非常に大変であり、かつ形状が複雑であることから自家塗装をするのは結構な手間になります。
塗装初心者がいきなりバイクフレーム塗装に手をだすのはかなり難易度が高いので、まずは細かいパーツから初めてみて要領を得てから行った方がよいかもしれません。
とはいえバイクフレーム塗装ができるくらいの上級者になると、文字通りバイクの着せ替えが自由にできるようになりますので、将来的にバイクデザインを本格的にやりたいという人は積極的に練習をしてみるとよいでしょう。
塗装の手順は他のパーツと同じで下準備が大切
フレーム塗装の手順はボディやハンドルなど他の部品と大きく変わったところはありません。
塗装を成功させるために最も大切なのは入念に下準備をするということです。
鉄材を塗装する場合にはまずは前についていた古い塗装を丁寧に全て削ぎ落とします。
塗装を落とす方法はまずは専門の「剥離剤」と言われるペンキ落としを使います。
ただし「剥離剤」と書いてさえいればどんな塗装も簡単に落ちてくれるかというと決してそういうわけではなく、塗装状態によっては全く落とすことができなかったりします。
そうした場合には「ガスケットリムーバー」という製品を使ったり、ガスバーナーで塗装部分を炙って温めてから塗装を落とすといった技を使います。
ある意味塗装落としが最も難しい工程とも言えるので、この部分だけでも専門店にお願いするのもよいかもしれません。
塗装がおちたら次にサビを削りとり、さらに下地作りとし脱脂を行います。
この下処理が全て終わったらスプレー材を使って丁寧に全体にむら無く色を乗せていきます。
塗装は一回塗って終わりではなく、まずは下塗りをしてしっかり乾燥をさせてから再度本塗りをしていくことになります。
上塗りまでが終わったら仕上げとしてコンパウンドで丁寧に磨いて艶出しをしましょう。