現在ほとんどのバイクに採用されている「MFバッテリー」
バイクの電装系統の心臓部分とも言えるのがバッテリーです。
現在販売されているバイクのほとんどに搭載されているのが「MF(メンテナンスフリー)バッテリー」で、かなり管理方法は楽なものです。
しかし文字通りメンテナンスが完全にフリー(なし)であるかというとそういうわけでもなく、安全に走行していくためには定期点検は欠かせません。
まずMFバッテリーとは何なのかということから説明をすると、これはゲル状のバッテリー(電解)を容器内に封入したタイプのもののことを言います。
MFバッテリーが登場する前までは「開放型バッテリー」と言われる随時バッテリー液の補充や電極の状態チェックが必要なものでした。
単品として販売されているMFの本体を見るとすぐわかりますが、バッテリー本体は四角い手のひらサイズくらいの箱で上面に+と-の二極の接続部がついています。
MFバッテリーの最も優れた点は非常にサイズが小さく、そのため取り付け場所を選ばずに使用することができることです。
実際MFバッテリーが登場したことにより、コンパクトサイズのバイクのデザインが実現できています。
なおバイクのバッテリーは開放型でもMFでも12Vということで変わりません。
バッテリーはいわば大型の電池なので、長く使っていけば蓄電されてきた電気量がどんどん減っていきますので定期的に残量をチェックし必要に応じて交換する必要があります。
バッテリー交換は初心者でも簡単にできます
バイクの部品で交換が必要となる消耗品の中でもバッテリー交換は非常に簡単な部類に入ります。
まずバッテリーの搭載位置ですが、ほとんどの場合でシートの下、もしくはサイドカバーの内側につけられています。
レーシングレプリカタイプやスクータータイプなどではカウルを外さないと見えないこともありますが、だいたいついている位置は一緒なので探し回るために分解をする必要はありません。
バッテリーを見つけたらまずは固定されているラバーストラップを丁寧に外し、バイク本体と繋がっている電極を表に出します。
電極はドライバーを使って簡単に外せるので、-側の端子を先に順番に外していきます。
ちなみに開放型バッテリーの場合も基本的には+-の端子で本体につながっているということで共通していますが、内部が6つのセルに仕切られ、中に電極液が入っているところが特長です。
バッテリーの残量チェックはSSなどで専用の器具を使用しますが、小型のDIY用の製品も購入することができるので自分でバッテリー交換をよくするという人は購入をしておくとよいでしょう。
バッテリーは買い替えではなく充電する機器も販売しています。