ステムベアリングの調子を見てみましょう
ステムベアリングとは、ハンドルのちょうど中央付近にある大きな六角ボルトで締められている内部の構造です。
バイクを横から見てみると、ハンドル部分からまっすぐフロントタイヤに向かってフロントフォークが伸びており、前輪の中心部に接続されています。
車種によってはハンドルの左右に対象で付けられていることもあり、ハンドルと前輪を直結させることによりハンドル操作をすることができるようになっています。
バイクにまたがって停車した状態からハンドルを左右に振ってみると、タイヤの摩擦とともにハンドル部分の重みを感じることができます。
このハンドル操作の重みを決めているのがフロントフォーク内部にあるベアリングで、正常に作用している場合には軽めに、何らかの事情により突っかかりがある場合には重みを持って感じることになります。
フロントブレーキやハンドルから続くケーブルなどの調整をするときにはバイク全面の部品を多く外すこともありますので、整備が終わったあとに組み立て直したときについステムベアリングの調整を忘れてしまうようなこともあるようです。
ステムベアリングの調整はそのまま操作感につながってきますので、慎重に組み立て直しをするとともに重さを実際に体験しながら開閉していくことが大切になります。
ハンドル操作がゴリゴリしてきたら思い切ってオーバーホールを
乗車をしていてなんとなくハンドル操作に重みを感じるようになったなら、思い切ってハドルからフロントフォークまでの部品を本格的に分解してみることを勧めます。
バイクにより構造は若干異なりますが、ほとんどの場合ハンドル部分からフレームシャフトが前輪上部まで伸び、そこで前輪から付けられたシャフトと合わさります。
ですので構造をしっかり理解していればどこにステムベアリングがあるかがわかるので分解を最小限におさえつつベアリング部分のみの整備をすることができます。
ステムベアリングの位置はバイクの構造によりかなり異なるようですので、まずはどこに設置されているかということを取扱説明書などを見ながら確認していくとよいでしょう。
ベアリングがむき出しになっている車種ならばハンドルをそのまま引っこ抜いただけですぐにベアリングの調節をすることができますが、シャフト内部に入っているものになると専用器具がないとなかなかメンテナンスすることができません。
ステムベアリングに不具合が起るとまず体感されるのはハンドルのブレやごわつきです。
それまで滑らかに走行できていたバイクが急にハンドルが重くなったり、操作性が悪くなったように感じたならステムベアリングに何か問題が起きている可能性があります。