メーター照明バルブのメンテナンス

メーター

意外に見落としがちなメーターバルブ

日常のメンテナンス項目として「ヘッドライト」や「ウインカー」「ブレーキランプ」といったものは必ず挙げられます。
しかし同じ電装系統の中でも「メーター照明」部分については案外見落とされていることがよくあります。

メーター照明は走行中のスピードや燃料残量、走行距離などを確認することができる重要な箇所です。
しかしあまり夜間走行をしない人などは照明が切れ掛かっていてもなかなか気づかなかったり、以前よりも暗くなっても気にならなかったりします。

確かに見て確認をすることができればメーター照明はそれほど必要のない箇所のように思います。
ですがメーターバルブが完全に切れてしまうと、トンネル走行や夜間の走行で非常に危険になり暗すぎる手元にストレスを感じるようになります。

特に古いバイクを中古で購入したような場合には最初からメーターバルブが暗くてよく見えないということもあるので、もし見えにくいと感じたら早めに交換しておくことをおすすめします。

メーターバルブを交換することによる最大のメリットは、スピードやエンジン回転数だけでなく油圧警告灯や水温警告灯といった非常時の警告ランプを見逃さずにすむということです。

ツーリング中にはしばしばバイクの不調というものがよく起こるので、そうしたときに素早く対応方法を探すためにも常に正しいメーター表示ができていることが望ましいです。

照明バルブの交換方法

メーターの照明部分のしくみは、購入時に付属する取扱説明書を読むとすぐ確認することができます。
電装系等については細かく部品が番号で割り振られているので、メーター裏にあるバルブ部分がどこにあるかを確認しフロント部分のカバーをとります。

基本的にどのバイクでもメーター裏のバルブは一つの表示部分につき一つのバルブとなっているので、表面の表示板を外すと緑色の基盤に接続されたバルブを見つけることができます。

バイクの状態により警告灯がつくのはこの基盤によって制御されているので、分解するときには直接触れることは避け皮脂がつかないようにしながらバルブのみを取り外していきましょう。

バルブの種類はそのまま同型のバルブを入れ替えればよいですが、古いバイクの場合には旧式の電球となっているので可能であればLEDなど寿命の長いタイプのものに入れ替えることでよりクリアな照明になります。

気をつけたいのがネイキッドタイプのバイクなどメーター部が複数に分かれている場合で、別々にバルブが設置されているのでできれば一度に全て交換していきましょう。

バルブを交換したにもかかわらずメーター部がまだ暗いという場合はバッテリーが老朽化していることが考えられますのでそちらも調べてみてください。