ガソリンを他のバイクから抜き取るために必要な道具
ロングツーリングの失敗談としてよく耳にするのがガス欠です。
普段近距離の町中を走行している時にはコンビニエンスストアと同じくらいにSSがあるように思いますが、郊外に出て山中を走行していると行けども行けどもSSがないという状況によく遭遇します。
特にロングツーリングに慣れていないと、ガソリンの量に対してどのくらい走行ができるかが予測することができにくいので気がついたらガソリンが空っぽなんていうこともあります。
自分一人のときにガス欠になってしまって立ち往生してしまうのも途方に暮れますが、同行者がいるツーリングでも相手に迷惑をかけてしまい大変困ったことになるでしょう。
まず大前提としてロングツーリングをするときにはガソリンの残量を十分に注意して、ガス欠が起こらないようにこまめに給油をすることが大切です。
しかしやむを得ずガス欠になってしまった場合、緊急時の対応として別のバイクからガソリンをわけてもらうという方法を覚えておくと便利です。
他のバイクからガソリンを分けてもらう場合、必要となるのは細めのホースです。
これはできればバイクショップなどで販売されているガソリン専用のものを使うのが望ましいのですが、緊急の場合には耐油ホースであれば使用可能です。
更にガソリンを受けるための缶があると便利です。
現在流通しているバイクの多くはFI車と言われるインジェクションタイプのものなのですが、クラシックバイクなどはキャブレター車でガソリンタンクの仕様が異なるので注意をしてください。
手順としてはまずガソリンを分けるバイクともらうバイクをできるだけ近くに並べて置き、両方の燃料キャップを開きます。
ホースの先端を分ける側のタンクに入れて表に出ている部分のホースを強く握ります。
そのまま空気が入らないように折り曲げて持ち上げ、その状態で入れたいバイクのタンクの給油口に運びます。
一旦真空状態にしたホースは開くと自動的に流れるようになるので(サイフォンの原理)、十分な量が入ったらホースを持ち上げればそこで給油が止まります。
ロードサービスなら無料で対応も可能
バイク保険やJAFなどのロードサービスに加入をしていれば、連絡をすることでガソリンを運んできてもらうことができます。
ほとんどのロードサービスは10Lまで無料で運んでくれるサービスを提供しているので、緊急時に大変頼りになります。
ちなみにロードサービスで来てくれたときに満タンにしてくれるように依頼はできませんので、まずは一番近いSSへ行きそこで十分に給油を受けてください。
ロードサービス未加入でもSSに連絡をすることで運んでもらうこともできますが、その場合は当然有料になりますのでやはりロングツーリング前にはロードサービスに加入をしておきたいところです。