スピードメーターの種類
バイクのエンジンの稼働状況や各種電装機器の作動状況を示すスピードメーターは、バイクの見た目を大きく左右する重要なアイテムです。
そのためバイクのカスタマイズでスピードメーターを交換したいと考えるライダーはかなり多くいるようです。
ただしまずその前に知っておいてもらいたいのが、中古バイクなど古いバイクでメーターをまるごと交換することは違法改造とまではならないものの、正しく行わなければバイクの市場価値を大きく落とすことになってしまうということです。
以前より中古バイク市場におけるメーターの数値改ざんが大きな問題となっていました。
というのもバイクの市場価格を決定する要素は「車種」「年式」「走行距離」の3つが最も大きいものであることから、意図的にスピードメーター部分の走行距離をリセットしてしまうと不正に市場価格を操作することになってしまうからです。
そのため2017年1月より中古車の総走行距離メーターを不正に巻き戻して販売することを禁止する規制が作られています。
これにより過去にスピードメーターを交換した改造歴があるバイクは市場価値が大きく落ちることになりました。
現在では車検を通すときに前回の走行距離が記録されるようになっているので、メーター部分のみを改ざんしてもすぐに矛盾が発見されますし、内部のコンピュータに距離の記録があります。
それはさておき、スピードメーターはカスタマイズ品として複数の種類のものが販売されています。
バイクのスピードメーターとしては、アナログ式とデジタル式のものとがありどちらにするかにより測定方法が異なります。
アナログ式は昔ながらの丸型の計器で、こちらはエンジンに直接計測計をつけることで数値を表示する形式となっています。
一方のデジタル式は「電気式」とも言われており、内部を制御するコンピューターの情報をそのまま反映させる形となっています。
基本的にはスピードメーターの交換は純正品と同じタイプのものにするようになっていますが、例えばアナログ式のタイプを電気信号で表示するなど別の見え方のものにすることは可能です。
交換方法
スピードメーターの交換は技術的な問題よりもむしろ先に述べた走行距離などデータの改竄が問題になってくるので、基本的にはショップに任せるのが無難です。
整備工場を通すことで車検証に履歴が記録をされるので、走行距離の正確さが担保されるようになり市場価格が下落するのを防ぐことができます。
ドレスアップ目的で交換をする場合には、そのバイクが対応可能なメーターであるかどうかということをしっかり調べる必要があります。
ショップでメーター交換を依頼する場合、だいたい工賃は8000~15000円程度、それとは別に交換するメーター代として約30000円程度が請求されます。