窃盗犯の手口について知る

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窃盗犯が使う道具

バイクの年間盗難件数は約51000件以上と発表されています。
盗難件数そのものは下落傾向にあるものの、バイクの所有者数が急激に減少している現状から鑑みると一人あたりが盗難にあう確率はむしろ高まっていると言えます。

以前までのバイクの盗難は、中高生や不良たちが面白半分で近所のバイクを盗むというようなことが多かったのですが、近年ではバイクの盗難は組織化されており大規模な窃盗団により転売目的で持ち去られることが多くなっています。

この傾向により、防犯の難易度は年々高まってきており、自分では十分に対策をしたつもりでもより大胆な手口であっさり持ち去られてしまうことがあるので注意が必要です。

現代の防犯対策として、まずはここ最近の盗難事例からどういった手口が使われているかを知ることが大切です。
防犯カメラのある駐車場で盗まれたケースも多々あるので、そうしたものから窃盗犯やグループがよく使用する盗難器具というのはわかってきています。

まず非常に多く使用されているのが「油圧カッター」という切れ味の高い切断工具です。
油圧カッターは別名「ボルトカッター」とも言われており、頑丈な鉄パイプなどを切断するために使用をされています。

この油圧カッターを使用することにより10mm程度の径の鉄筋でも余裕で切れてしまうので、普通のチェーンカッターではあっという間に外されてしまいます。

それと近年非常に多いのがリフト付きのトラックです。
先にチェーンカッターなどでカットをしたバイクをトラックのリフトを使って積み込みそのまま持ち去ってしまうという方法です。
これによりキーを外していたりハンドルロックをしていても簡単に持って行かれてしまいます。

窃盗犯からバイクを守るためには

トラックでまるごと持ち去られてしまうならもう打つ手はないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

いくら大胆な窃盗グループであっても、周囲に人の目があったり持ち主にすぐに通報されることがわかっているようなバイクまで手を出すようなことはしません。

空き巣でよく言われるのが「金目のありそうな家に入るのではなく、入れそうな家に入る」ということですが、これはバイクにもそのまま当てはまります。

窃盗グループは昔よりもビジネスとして犯罪をすることが増えているので、衝動的に盗むのではなくそのバイクを盗んでも発見されにくいかどうかを事前にしっかり調査してから行動にうつします。

バイクを守るためにはまずロックやGPS、イモビライザーなどの器具を設置するとともに、人感ライトなど近くに人がいて見張っているということを示すことが重要になってきます。

細かい対策としては外から見えないガレージ内に駐輪したり、バイクカバーですぐにモデルがわからないようにするだけでも効果があります。