大型バイクの駐車で守りたいルールとマナー
購入時に車庫証明の必要がないバイクは、自宅で保管をするときに近くの駐輪場や路上を使用することもあると思います。
しかしいくら設置スペースが自動車よりも小さいバイクとはいえ、大型バイクにもなるとかなりのスペースを所有することになります。
自宅以外にもツーリング先でちょっとバイクを停車させておくときに、無造作に通路の真ん中に停車をするようなことがあっては周囲に大変な迷惑をかけてしまいます。
残念なことにそうした駐停車のマナーをきちんと守らずにツーリングをしているライダーさんも多くいるというのが現状です。
しかしそうしたライダーの中には悪意があってそうしたマナー違反をしているというわけではなく、そもそもバイクの駐停車のマナーを知らないということもあるようです。
そこで普段から駐停車に気を使っているつもりのライダーを含め、今一度しっかりルールやマナーのおさらいをしてみましょう。
まず50cc以下の原付についてですが、こちらは道路交通法上では「自転車」と同様に扱われます。
そのため駐車スペースは自転車用の場所をそのまま使って良く、出先でも「駐輪スペース」として用意されている範囲にそのまま停めても構いません。
逆に原付を自動車用の駐車スペースに停めてしまうと場合によっては敷地の管理者から撤去を求められる場合があります。
125cc以上は全て「自動車」として考える
それでは50cc以上のバイクはどうかというと、125cc以上の中型~大型のバイクは道路交通法で「自動車」と定められています。
50cc~125ccの原付二種に該当する小型バイクはどうなのかというと、法律的に明確に規定されているわけではないので非常に判断に困るところです。
ただ法律でどうなっているかということよりも優先されるべきなのは周囲の安全や迷惑ですので、基本的には自動車の駐停車同様に周辺の様子から判断をするようにしましょう。
最も確実なのは出先では自動車用のスペースやコインパーキングを利用するということです。
大きな都心部などではバイク専用の駐車スペースが設けられていることもありますが、特に決まりがない場合は自動車用を使用するのが望ましいでしょう。
自動車であっても路上で駐車することが認められている区域もありますから、そうしたことを判断基準にするとよいでしょう。
自転車用のスペースではダメかというと、お店の前や駐車場が別途用意されている時は利用しないのがマナーです。
中型以上のバイクは非常に横幅も大きく、駐輪スペースを大きく圧迫します。
何よりも安全上問題がありますので、仮に自宅での保管に駐輪スペースを利用しているという人も、出先では自動車用を使用するようにしましょう。